扶余プヨ公州コンジュ龍山ケリョンサンそしてソウル

                               加藤 洋男

 韓国行き、私は33回目…。今回は9人のメンバーで百済ぺくちぇ都、扶余と公州そして鶏龍山・ケリョンサン登山、そしてソウル観光という多彩な内容の旅だった。

 毎度お馴染みのHYさん、Kさん、Nさん、Yさん、Sさん、今回初めてのHc夫妻、ハングル教室でご一緒のKuさん、そして私。最初から最後まで和気藹々と楽しい旅になりました。

 

20101129日(月)

 初めに予定されていた大韓航空が満員になり、アシアナ航空に変更になった。時間も30分ほど遅くなり1330成田発。アシアナの食事が美味しいのは定評があるが、今回も焼肉弁当が美味しかった。チューブ入りのコチュジャン・辛子味噌を貰って、かけて食べると、よりいっそう美味しくなる。ただチューブにはコチュジャンが今回は半分ほどしか入っていなかった。経費節減を考えているのだろうか

 インチョン空港に着いて銀行両替のレートを訊く。100円が1290ウォン。当日朝、日本から電話で明太子屋さんにレートを訊いた時は1370ウォンということなので、大分レートが違う。窓口の表示には「市内の銀行やホテルで両替するよりも大分お得です。」と書いているのだが……。手持ちの金がない人は3千円ほど、Tマネーカードの分だけウォンに両替する。Tマネーカードは、近郊鉄道、地下鉄、バス、タクシーなど全てに通用して、日本のスイカなどのカードと違って全て一割引になる。

 
   廣蔵市場・カンジャンシジャン     鱈白子鍋

 スカイモテルには午後6時過ぎに着いた。部屋割りをして廣蔵市場・カンジャンシジャンへ両替と食事に行く。ホテルから歩いて15分ほど…。100円が1365ウォンなので1000ウォンを73円で計算する。

両替した後は鱈白子鍋組4人と普通の食堂組に分かれて夕食にした。鱈白子鍋は明太の白子だと思うが、たっぷり入って、野菜も豊富に入って非常に美味しい。小皿にわさびと醤油がついていて、白子はそれをつけながら食べる。最後にご飯をボッコンで雑炊にして完食した。お酒も結構飲んで一人1ウォン、730円(今回端数は切り上げるのか、切り下げるのか、切のいい勘定が目立った。)

 

1130日(火)

 早朝5時半にホテルを出て、地下鉄3号線に乗り、南部バスターミナルから6時半の市外バスで扶余に向かった。古いガイドブックでは2時間半かかるという説明もあるが、今回は8時過ぎ、2時間弱で着いてしまった。高速道路が整備されたのだろう。30年前に扶余に行ったときは、舗装もされていない砂利道を、砂埃を上げながら走った。

 
  
     ソモリクッパおかず               ソモリクッパ

 朝飯と思って食堂を探したがバスターミナルの近所には無い。少し離れた所の食堂でソモリクッパ(牛ツラミ肉の雑炊)を食べた。値段は確か5000ウォン、370円、結構美味。いらない荷物は食堂で預かってもらって、まず国立扶余博物館を見学。日本語のレシーバー解説を220円で借りて聞きながらじっくり見学した。入場は何故か無料。素朴な土器や仏像。百済は微笑の文化と言われている。確かに心が和む展示物が多い。国宝の百済金剛大香炉は大変精巧で豪華なつくりで、特に印象に残った。
 
  
         博物館前の、亀の石像  表情がユーモラス

  
   屋外展示物、サンザシの実       石塔

 
  チョンリムサジ 石塔・国宝 後の建物に石仏が入っている

 その後、定林寺址・チョンリムサジの石仏を求めて博物館に入った。私だけ65歳以下なので120円払って入場したが、そこに石仏はなくて、別の入り口から入った別の建物に収まっていた。30年前は野外に展示されていたと思うが、風雨にさらされて傷むので建物に入ったのだろう。素朴な、なんとも言えない、やはり思わず笑顔がこぼれる仏像だ。他に、栄華を誇った百済のお寺に現在は、石塔が残るのみ…。

 皆さん大分歩きくたびれたので、タクシー2台に分かれてナルトシクタンという鰻専門の食堂で昼食。門構えも立派な高級食堂だった。ここの鰻定食は今回の旅行で一番値段が高くて、それでも19000ウォン1400円弱。やはり今回一番美味しいと思ったおかずが色々付いてくる。鰻蒲焼は炭火で焼いてあり、思ったより辛味の味付けは薄くて、鰻は近くの白馬江で捕れたということだが、私にとっては本当に美味しかった。焼肉と同じように、色々な野菜で包んで食べる。

 
       鰻定食 写真Y

 ビールも結構飲んでゆっくり休んだ後、百済の王宮があった扶蘇山城・プソサンソンに逆コースから登った。15分ほど登ってメーンコースと合流。白馬江・ペンマガンを望む百花亭の前で集合記念撮影。百花岩では、百済滅亡のとき、数百人の官女達が白馬江・ペンマガンに次々と飛び込んだという。古代日本史にはこのとき日本の大和・百済対、新羅・唐の連合軍が戦ったことが(はく)村江(すきのえ)の戦いとして記録されている。

  

 市内まで歩いた途中で、白菜キムチを漬け込んでいるアジュマたちに何回か出会った。丁度キムジャン(キムチ漬け)のシーズンだった。

  
        キムチ漬け

コンジュまで市外バスで行ったがバスの運転手がかなりおっちょこちょいな人で、市内バスターミナルと何回も言ったのに日本人と見て市外高速バスターミナルだと思い込んで、終点まで連れて行かれた。「今日は、市内バスターミナルの近所のホテルに泊るんです!!」と怒鳴ったが、馬耳東風の感じだった。彼はずーっと乗客としゃべりっぱなしで、何処にでもそういう人間はいるもんだと思った。夕食はホテル近所の食堂で各自好きなものを頼んで会食。やはり安価で美味。

 
    お好み焼き              海鮮鍋

 

12月1日(水)

今日は、鶏龍山・ケリョンサン登山の日。詳しくは登山報告書↓に換える。

                  参加7名(千葉こまくさHCメンバー2名)

(日程)

:30コンジュの旅館・木蓮荘・モンニョンジャン、タクシーで出発⇒5:50甲寺・カプサ600⇒9:10三仏峰・サンプルボン9301055観音峰・カンヌムボン⇒1250東鶴寺・トンハクサ (歩程、約7時間)

昼食後バスで大田・テジョン⇒ソウル

 

 コンジュのタクシーは早朝20分走っても1200円ほど…。人数で割ると一人300円ほどだから日本に比べると、法外に安い。登山口の甲寺・カプサは有名なお寺だが、早朝で真っ暗なため通過するだけ、帰りも私の大チョンボで見学できなかった。国立公園の入場料約120円は早朝でパス。ケリョンサンは国立公園として韓国人の間では有名だがソラク山、ハルラ山に比べ,日本人・外国人にとっては全く疎い。800m前後の山並みが続くのでさほどの高低差も無く、そんなにしんどい山ではない。

 
 

  

 ただガイドブックの説明にもあったが、サンプルボンとカンヌムボンの間は写真のように岩場の絶景が続く。今回は中国からの黄砂の影響でかなり風景が霞んで、イマイチはっきりしなかったが、新緑や紅葉のときは、かなり景色を楽しめるのではないかと思った。昔は岩場を難渋しただろうが、今は階段が整備され、ほとんど危ない所はない。

 しかし、ハングルの地図に書いてあるコースタイムは結構きびしく、プラス1時間以上で設定したほうが良い。

 カンヌムボンで、本当は右にコースを取って甲寺・カプサに戻らなければならないのに、私の大チョンボで左にコースをとり、30分以上降って気がついた。一瞬目の前が真っ暗になった。 幸い、沢筋なのにコンジュの旅館と携帯が通じ、コンジュ観光残留組のKuさんが、ハングルができるので二人でソウルに帰ってもらい、登山組は大田・テジョンにバスで行くことに予定を変更した。

 東鶴寺・トンハクサは韓国では有数の尼寺で、中は見学できなかったが20分ほど歩いた門前町には食堂が10軒ほどあり、紅葉シーズンも過ぎて、平日なのでアジュマ達の呼び込みがものすごかった。普通いらっしゃいは、オソオセヨ!というのだが、各店とも、オショーヨ!!オショーヨ!!と必死だった。最後から2軒目の店で、あまりうるさくない笑顔のステキなオモニに誘われて入った。ここが大正解で、パジョンやピンデット(韓国お好み焼き)が大変美味しい店で、私の胸も久しぶりにときめき、色々サービスもしてくれて、大変盛り上がった。もう一度ぜひ!寄りたい店だ。

 
 
       カムジャジョン・ジャガイモ お好み焼き    食堂のオモニと

 近くのバス停からはテジョン駅行きのバスだったが、日本語を勉強している高校生の娘さん達と、色々お話したり、ソウル行きの高速バスターミナルへのバス停を教えてくれたりで大変嬉しかった。乗るときにバス料金を払うのだが、運転手さんが居なかったので、下りるとき払えばと思ったが、終点ではなかったので、人数分お金を集めて、払ったりもしてくれた。

 

        お世話になった高校生  コマスミダ!・ありがとう!

 

 ホテルには7時前に着いた。Kuさんから、職場に以前研修に来ていた韓国人と会食するので同席してほしいという伝言があった。それ以前に7時半に皆で屋台に行くことになっていたので、携帯に電話したら、歩いて5分くらいのところの高級料亭で始めているので、顔だけ出して失礼した。サムソンの部長クラスの方で、後でKuさんに聞いた話では、会食が終わった後、夜中までこなさなければならない仕事があったということだった。定年は55歳とか…。

 さて、廣蔵市場・カンジャンシジャンの屋台は楽しい!! 屋台のアジュマとも久しぶりに再会した。特に今回初参加のHcさんのご主人がモツ、チョッパル(豚足)、スンデ(韓国風血のソフトサラミ)の類が大好きな方で、マッカリやら焼酎で非常に盛り上がった。勘定は散々飲み食いして一人1万ウォン、730円。今回はアチコチの食堂で、端数を出さない勘定が流行っているようだ。
 
 
 
       屋台のアジュマ                 明太子屋さん母娘

 

 

12月2日(木)

 実質的な最終日。朝7時に起きてホテルすぐ側のヘジャンクク屋さん。結構いい味で2000ウォン150円弱と日本の立ち蕎麦より安いが、やはり肉片は全く入っていない。でもカクテキが付いて、この値段なのでやっぱり安い。

 
    2千ウォン、ヘジャンクク     国立中央博物館 写真Y

 それから国立中央博物館で百済特別展があるというので全員で行った。入場料は何故かやはり無料。高校生が大勢詰め掛けていてかなりうるさかった。私は何回も見学しているので、百済特別展の部分と、3階の弥勒菩薩像、それと新羅の青磁と李朝白磁に絞って鑑賞した。 やはり弥勒菩薩像は何回鑑賞してもなんとも言えない表情で感動し、反射的に涙が溢れる。像の正面に椅子があるので座って10分ほど眺めた。百済特別展で、国立扶余博物館にあった同じ、金剛香炉が展示されていたが、かなり黒く錆びていて、Kさんに言われるまで見落としてしまった。どちらも本物なのか??質問するのを忘れた。 それと私は李朝白磁がたまらなく好きだ。少し青みを帯びた、白い壷…。形も少しゆがんでいるのが、また人間臭くて微笑ましい。

 地下鉄でチョンノ3ガまで行き、お昼は仁寺洞・インサドンの寺洞麺屋・サドンミョノクで餃子・マンドゥを食す。アジュマは焼肉やチジミを盛んに勧めるのだが、このときは餃子のみで結構です!・アニョテッソヨ!を貫いた。結構美味しくて一人前3個ずつ出てきたが、1個が普通の餃子の5個分ほどの巨大餃子で、Kさんは1個で、もういいということで私は4個も食べてしまった。全体で結局2個余ってしまったが、持ち帰りというわけにもいかず、今度食べるときは、注文数を加減したほうが良いかもしれない。

 
     サドンミョノク・寺洞麺屋  大餃子

 その後3時まで自由時間。ホテルで休んでもいいし、5時に明太子屋さん集合まで自由行動にした。私は唐辛子のストラップを20個買った。少し大きめの唐辛子が付いていたが、20個で2個おまけと言ったのに、1個しかおまけをしてくれなかった。多分ギリギリの値段だったのだろう。今年一月買ったときは20個でおまけが3個だった。その代わり唐辛子は小さめ。

それから、鐘閣・チョンガにある韓国一大きい本屋さん教保文庫・キョボムンゴへKuさんがハングル教室の人から教科書の教材のCDを頼まれたので行った。とにかく大きい本屋で、何でも揃っている。工藤さんと相談してハングル教室の方へのお土産はそのCDをダビングして差し上げようということになった。

 その後、明洞・ミョンドンへ…。私は眼鏡の傷が目立ってきたので、3千円でレンズだけ上等のに交換してもらった。ビエンナ眼鏡の店長は東京の目黒の方で焼肉屋も経営し始めているという話だった。ちょっとアブナイ…。 でも新しいレンズは快適で、鼻押さえのところも交換してくれて違う眼鏡になったようだった。それからKuさんがキムチを買いたいというので、ロッテデパートまで買いに行く。彼は白菜キムチを二つ買って一つは私に進呈してくれた。コマスミダ!私はチョンガキムチを買った。

 連日の歩行で、地下鉄の乗換えで結構歩くので、ミョンドンから明太子屋さんまでタクシーで行こうとしたが、近すぎて乗車拒否。かなり高目の料金、模範タクシーは行くというが、5人は乗せられないということで結局、チョンノ5ガまで、やっぱりまた地下鉄に乗って明太子屋さんに行った。

 今回は娘さんも手伝っていたが、本当にチョンマルメチャ可愛い登山屋組は先に登山屋に行くことにした。今回はコベアの縦型アダプターが無いと言うことで用意していた現金がかなり余ってしまった。明太子屋さんに戻り、私は家庭用の明太子500gを6個とチャンジャ2個、沢蟹のコチュジャン漬けを買った。ご主人が私に年を訊いて来た。何と同じ年齢、62歳だった。思わず握手!やはり団塊の世代同士は親しみを感じる。

 7時過ぎから近所のアグチムで最後の晩餐。鮟鱇の蒸し煮は、今回一番辛かった。涙と鼻水が止まらない。でも美味しいことは美味しい…。海鮮鍋・ヘムルタンはさほど辛くなく美味しい。最後はやはり雑炊にして完食した。

 
      鮟鱇蒸し煮、かなり辛い           ヘムルタン・海鮮鍋

 その後、仁寺洞・インサドンのピマッコル・裏通りの突き当たりにある例のマッコリチへ5人で行く。マッコリがカナダライに入って出てくる。酔うよりもお腹がいっぱいになる。お客は普通のサラリーマンや学生が多い。必ずアンジュ・つまみで出てくる魚は、ホッケとニシンの間の味で日本には無い魚だが、いつも名前を訊くのを忘れてしまう。

 

 

12月3日(金)

 5時ごろ目がさめて、HYさんと二人でヘジャンクク屋さん清進屋・チョンジノまで偵察を兼ねて散歩に行く。アシアナの都合で、出発が当初予定より1時間半遅くなったので、朝ごはんも皆でチョンジノに行った。値段の差は大きい。7000ウォン 510円だが、内臓がぎっしり入って、二日酔いに効きそうだ。24時間営業で7時過ぎなのに結構お客が入っている。
 
 
     ヘジャンクク                     鐘路タワー

 仁川・インチョン空港は奇麗にクリスマスの飾りつけがしてあった。ウォンが大幅に余ったので、バーでハイネケン7900ウォン550円を2本飲みながら今回の旅を振り返った。
                            
  
                            


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