21回目の韓国・真冬の?ソウル 

                                       加藤 洋男

 今回は久しぶりの夫婦二人旅だった。昨年の10月末に完成移転した国立中央博物館の見学と、新しい食べ物屋さんの開拓、この二つがテーマだったが、満足できる結果だった。2月の韓国は確かに寒いときは寒く、お誘いした方達も尻ごみされたが、三寒四温と言って、ずーっと寒さが続くわけではないようだ。今回は帰る前の日だけマイナスになったが、あとは意外としのぎやすく、千葉よりも暖かいくらいだった。

 
   清渓川チョンゲチョン汲み上げ所・冬期噴水中断案内         国立博物館吹抜けロビー・十層塔



2006年2月13日(月)
パソコンを見ていたら偶然、格安航空券の超格安キャンペーンをやっていたので航空券は往復14000円で空港使用料などの諸費用を全部いれても一人22で行けた。旅館代は二人一部屋で1泊23000ウォン。昨年前半だとちょうど10で割ると2300円の計算だったがいまはウォンが上がって8で割るレートまで円が下がってしまった。ウォンはwで表示する。

でも二人で風呂つきのオンドル部屋に泊まって一部屋1泊2875円の値段は嬉しい。5泊したので115000wだが5000wまけてくれた。夕方6時過ぎのユナイテッドだったのでインチョンに着いたのは夜9時過ぎ。バスに乗って旅館に着いたのは11時近かった。

 空港バスで、早速ケンチャナヨ!(気にしない、大丈夫。悪い意味ではいい加減)の洗礼を受ける。チョンノイーガ・鐘路2街まではまともにアナウンスがあったので油断したらチョンノサンガからアナウンスが途絶えてしまって、気がついたら一つ先のサーガまで行きそうになっていた。あわてて『チョンノサンガ!!』と怒鳴りまくってバスを止めた。かなりむっとして『アンネガオプソヨ!!案内がないよ!!』と運転手に3回くらい言いたおした。きまり悪そうな顔をしていたが、謝罪のお言葉は何故かなかった。国際空港からのバスで、アナウンスが突然なくなるなんて信じられない!知らない人が乗っていたらもっと先まで行っていただろう。

世和荘旅館セファチャンヨーグァンでは電話とメール、葉書、三重の予約をしていたので、広めのオンドル部屋を用意してくれていた。千葉からお菓子を買って旅館へのお土産にする。近所のセブンイレブンと売店でツマミとマッコゥリを買って寝酒に飲んで12時半頃就寝。

  
    モラン市場・唐辛子屋さん         魚屋さん、冷凍物が多い


 穀物屋さん


2月14日(火)
 7時50分に旅館出発。霧雨が降っているが午前中に回復すると言うテレビの予報。いつものハンデククで朝食。やはり美味しいが干し鱈の量が少なかった。色々なときがある。キムチは小さく切ったカクテキと白菜。小魚の塩辛を混ぜて食べると一段と美味しい。オモニはいなかったが、お兄さんに聞いたらお元気だということだった。

 まだ少し雨は残っているがとりあえずモラン市場まで地下鉄に乗って行くことにする。多分何回も乗るので昨年から発行されたTmoneyカードを窓口で買う。2500wで売っていてチャージを7000wする。このカードは自動改札の乗り降り口で、マークの部分にかざすとお金をいちいち払わなくても良い。しかも市内900wが800wに割り引きになる。バスや、売店でも使える大変便利なカードだ。余って使わなかったら以前のLG、今はLSスーパーで払い戻してくれる。

 牡丹モランまでは5号線に乗り千戸チョンホで8号線に乗り替える。かなりの駅数があり1時間半ほどかかる。途中、蚕室チャムシルを過ぎると少しの区間地上に出る。でもこれだけ乗って、1200wは安い!カードを使うと1100w。地下鉄放火炎上事件があって、1号線以外の地下鉄全車両の座席がステンレスになった。携帯電話は市内ではあまり大きい声で話す人は少なくなったが、郊外に出るとおじいちゃんが得意げに大声で話している。車内で携帯メールをやっている人はソウルではまだ少ない。

  
 地下鉄8号線・牡丹駅モランヨク         地下鉄車内、椅子は全部ステンレスに替えた


雨は上がった。この市場は4と9のつく日に駐車場を利用して開かれる5日市だ。雨上がりということもあり、19日が日曜なので人出はあまりない。午後から少しは賑やかになると思う。

地下鉄から歩いて右端の並びに結構な数の食用犬を売っている店が続く。私は平気だがカミさんはやはりあまり愉快ではないようだ。女性は連れてこない方が良いかもしれない。ちょうどよい大きさのドゥングレを1万w分買う。かなりの量で、アジョシはさらに足してまけてくれた。この根っこを煮出してお茶代わりに飲むと、新陳代謝を促して、肝臓にもよいという事で、水原スォンの民俗村で買い始めて5年ほど愛飲している。でもお酒を愛飲しすぎるとあまり効果はないかもしれない。

他には、農産物(穀類、豆類、唐辛子、果物野菜、民間薬材料、などなど)冷凍・干し魚、衣類、園芸用品、金物類、何でも揃っている。カミさんが言っていたが、意外とキムチや魚類、メンタイコのような物は売っていない。近所の農家が自分の所でとれた作物を持ち寄って始まった市場だったのではないだろうか?

地下鉄に乗りチャムシルで2号線に乗り三成サムチョンまで行き、キムチ博物館を見学。見学料3000w。模型や人形を使ってキムチに関する資料を展示していて、かなり見ごたえがある。白菜や大根、胡瓜だけでなく、茄子やしし唐、茸など、何でもキムチになるというのが納得できた。最後に味見ができる。白菜のキムチ、辛くない白菜のキムチと大根葉のキムチの3種類。白菜の普通のキムチが美味しかった。さすがに箸ではなく楊枝での味見だったが、2本使って何回も食べてしまった。この博物館はコエックスモールという巨大な建物の地下にある。入口のキムチをつける甕の前では幼稚園の子供達が記念撮影をしていた。

  

  


チャムシルに戻りロッテワールドの中にある伝統食堂で、お好み焼き盛り合せ・モドゥジョンとトンドン酒を注文する。ジョンはジャガイモ、春菊のような野菜、ズッキーニ?のような野菜、しいたけの4種類がきれいに盛りつけされ、キムチともども美味しかった。濁り酒・トンドンジュは前回来たときは鉢で一杯ずつ飲むのはなくなっていたが、また復活していた。やはりここのは美味しいので有名で、わざわざ飲みに来る人も多い。

 
    ロッテワールド・伝統食堂 ジョン盛り合せ

電車の中でずっと座ったから、休んだことにして旅館には帰らずに鐘閣チョンガクまで地下鉄に乗り、観光公社の中央案内所で、夜の催し物を尋ねる。シーズンオフなので週末以外は特別な催し物はないようだった。市庁付近の、昨年完成した清渓川チョンゲチョンの源流?まで歩く。(実は漢江ハンガンから電力で水を引っ張っている。)冬の間は凍るので12月1日〜2月28日まで噴水も中止にしている看板があった。新しいソウルの観光名所になっている。古い橋も復元されて石の仏像の彫刻も遺されていた。ボランティアのアジュマ・アジョシが説明板の前でガイドをしていた。

 

 

 
 水源すぐ下流?の滝                       水源?の池の噴水施設運用案内。『冬期間噴水設備凍破防止のため
                                     稼動を中断するので市民の皆さんの了解をお願いします。』


徳寿宮トクスグン裏にある貞洞劇場チャンドンクッチャンを鑑賞する。トクスグンの正面入口の大漢門テハンムンは長い間修理中だったが完成していた。門前でちょうど午後3時の、衛兵の交代儀式が行なわれていた。午前10:30と午後2時、3時、1日三回30分ずつ行なわれる。結構盛大な儀式でこれも観光名物になっている。

 


チャンドンクッチャンは『地球の歩き方』のポケット版を見せて、強引に一割引の18000wにしてもらう。私は4回目くらいだがカミさんが初めてで、ぜひ行きたいという事で鑑賞したが大正解!演出もそうだが、各人の技量が格段に進歩していて、コイズミではないが……感動した!特に長鼓チャンゴを叩いている奏者は天才的とも言えるリズム感で、平日で少ない観客が思わず興奮した。女性の踊りも格段に上手になって、舞台化粧も控えめになっていた。

 大体パターンがきまっているが、出し物は少しずつ違う。この日のレパートリーは、前鼓、散調合奏(民俗楽器の合奏が見事)、扇の舞、サムルノリと国楽管弦楽の合奏(サムルノリ・農楽の太鼓の迫力は半端じゃない!!)、三鼓舞(女性が振り付けをしながら三つの太鼓を集団で叩く、見事!)、カヤグム並唱(初めて聴くプログラム。二人の女性がカヤグム・韓国琴を演奏しながらパンソリっぽく歌う。二人の息が演奏、歌唱共にぴったりで感動)、パングッ・農樂ノリ(テープを頭で廻しながら奏し踊る。見せ場が数多くあり、ブラボー!!)月曜が休みなので次の日の火曜日という事もあったのか、余計全員が張りきって演じていて、今までで一番良かった。

終った後は表で、観客と一緒に踊ったり、記念撮影をした。私も女性の踊り手の方と写真を撮らせてもらった。私の鼻の下が長いのは照れ隠しにわざとそういうポーズを取ったのです。(念のため……) 踊り手さん達は近くで見ても、かなり前に比べて舞台化粧を薄くしているのがハッキリわかる。おじさんはこちらが好みです。



  
                              右端の太鼓のお兄さん、天才的!


 同じ2号線4つ目の駅に新村シンチョンがあるので、効率よく行く。夕食の前に農協直営のハナロマート・スーパーマーケットで買い物。駅を降りて10分近く歩く。色々な農産物はかなり安い。でも旅行者としてはそんなに買うわけにもいかない。白菜とチョンガキムチ500gで3000w、だから日本で買う半値以下。もちろんまとめ買いすればもっとメチャ安になる。それと何故か金柑が安かったので買った。

 夕食はシンチョンに来たので、せっかくだから焼肉食べ放題の店『アラマル』という店で食べる。5900wで焼肉とおかずが食べ放題。地図を見ていったが2階からシャボン玉が落ちてくる趣向の宣伝に気を取られて少し行きすぎてしまった。予想した通り、お客は20代のお客のみ。まあええわい!旅の恥は掻き捨てジャ! でも若者達は、もちろんこちらをジロジロ見るわけでもなく、なんの抵抗感もない。

ただ、もう彼等達のようには食べられない。我々が入った前から食べているけれど、まわりの兄ちゃん姉ちゃん達は、さりげなく何回でもお肉とおかずを取りに行っている。お肉の種類はテジカルビ・豚肉をタレにつけたの、プルタク・辛い鶏肉、コチュジャンサムキョプサル・辛目の豚ばら肉、それと烏賊、海老、たまねぎ。もちろんキムチと、大根をわさびと酢につけた和え物などなど。

  


基本的にはセルフサービスだが、肉をくるんで食べるチシャ菜・サンチュは、なくなるとアジュマが足してくれる。これは料金に含まれる。ご飯とお酒は別会計。肉はかなり大きいので、自分で、食べやすいようにハサミで切る。鉄板の上にアルミホイルが敷いてあって、ある程度焼いて、焦げると新しいのに替えてくれる。テジカルビ、烏賊、海老、たまねぎを三四回お代わりして堪能した。結構美味しかった。カミさんはご飯も食べなかった。ビールと、焼酎を飲んで二人で17000w! シンチョンは延世大学などの学生街だけあって他の繁華街よりかなり安い。



2月15日(水)
 昨晩は飲みすぎて、イビキをかいたのでカミさんの機嫌が悪い。近所のパン屋さんで、玄麦、胡桃パンを1斤半、2500wで買ってきて食べる。挟むのは近所のスーパーで買った日本でも売っている魚肉カマボコソーセージだが、日本のより魚の旨味が感じられてマシッソ!! 旅館の玄関に飲み物のセルフサービスの設備があり、水、熱湯、コーヒーとお茶が飲める。

 地下鉄1号線に乗り、ソウル駅で4号線の4つ目の駅、二村イチョンから徒歩10分。昨年の10月30日に新しく国立中央博物館が拡張移転して開館した。博物館見学が我々今回、一番の目的だ。雨は降らなかったが霧が結構出て、ということは春の萌しが感じられると言う事だ。あまり寒くない。昼食には、入口近くにファミリーマートがあったので、海苔巻キンパを買う。2000w。結構ボリュームもあり美味しかった

 
                   移転開館した国立中央博物館・霧で少しかすんでいる。

 昨年までの景福宮キョンボックンのとなりにあった建物に較べると、やはり何倍もの規模に拡張されていた。9時過ぎには平日だったし、さすがにあまり人出はなかったが、昼近くになると広い館内も人が入って来た。特にガキども?可愛いガキチャン?達が集団で入ってくると途端に騒々しくなり芸術鑑賞の意欲が薄れる。幼稚園児も見学に入ってくる。(ただ、御見学は?一階だけで、建物を見学に来たと言う雰囲気だ。) 絶対に朝9時直後早めに入って鑑賞する事をお薦めする。吹き抜けのロビーには敬天寺キョンチョンサ十層石塔(国宝)が展示されていて見事だ。(下の写真)




この日は一階と三階を見て、二階は2日後にもう一度見ることにした。歩くだけでも結構な距離になる。午後2時近くまで見学したが、眼と頭がものすごく疲れて、旅館に帰って二時間ほど休憩・昼寝。

   ↓国宝4点  上左・弥勒菩薩像(金銅製)  上右・高麗青磁

       香炉 12世紀 国宝95号 高さ15.3cm             瓜形瓶 12世紀 国宝94号 高さ22.8cm
    
    青磁魚龍形注子  12世紀 国宝61号  高さ24.3cm       延嘉七年銘 金銅如来立像  6世紀 国宝119号  高さ16.2cm
      



 民画・宝物  金 弘道(1745〜?)  村の学校                 金 弘道   踊る子供と楽士
    
元気を回復して、5時過ぎに大学路テハンノというソウル大学のエリアに夕食を食べに行く。やはり地下鉄5号線に乗り、東大門トンデームンで4号線に乗り換え、次の駅の恵化フェファで降りて5分ほど歩いた、ノルブチプ、という店に行く。少し早かったのでテハンノを少しブラブラする。結構賑やかだが、ミョンドンやシンチョン、チョンノの繁華街とは違った雰囲気がする。江南カンナムほどハイソではないが、少し落ち着いた雰囲気が漂う。

ノルブチプのノルブは韓国の代表的な民話に出てくる悪役で、善玉、弟のフンブと対照される人物だが、結構色々な意味で人気もあって同名の店が多いらしい。下の写真のようにすごい皿数で、トンドン酒も飲んで満腹した。民謡、カヤグムなどの芸能もあったが、アマチュアの演奏で前日に貞洞劇場チャンドンクッチャンの演奏を聴いたので余計迫力の差は歴然としている。聴きたくない人は最初から奥の座敷で食べていた。

 


お兄さんたちが人数に応じた御膳ごと座敷に運んでくる仕組みになっていた。7時近くになると団体のコースに入っているのか日本人や、台湾人の団体がバスで乗りつけて食事をとっていた。12000wの定食(昼は10000w)だからかなり手ごろな値段だ。

この日はトリノオリンピックで、韓国の選手がショートトラックでメダル独占し、スピードスケートでも十数年振りの銅メダルという事で、テレビでも繰り返し放映していた。特にスピードスケートは予想外だったらしく、韓国人の手放しの喜びが伝わってきた。


2月16日(水)
8時過ぎにゆっくり起きて、昨日のパンがまだ大分あったので食べる。9:30から昌徳宮チャンドックンの日本語ガイドの見学があるが、歩いて直接行くと10分くらいで着いてしまうので9時前に旅館を出て少しブラブラして遠回りをしながらチャンドックンに行った。途中の電信柱に、千字文と四書三経(論語、孟子…)を教えるチラシが貼ってあった。

  


チャンドックンは景福宮キョンボックンに次ぐ規模の大きい建物がある。それと後苑と言う広大な庭があるのでも有名だ。私は5回以上見物しているが、何回行っても飽きない、好きな所だ。ここは必ずガイドさんの案内で見学することになっているが今回初めて全チョンさんというガイドさんに二回目のガイドをしてもらった。日本に3年ほど住んだことがあるという事で、結構流暢な日本語だ。日本語のガイドさんは何人いるか聞いたら8人で、交代で案内していると言うことだった。二三年で辞めていく人が多いようだから、同じガイドさんに当たる確率は低い。

  
 ガイドの全チョンさん                     チャングムなど時代劇のロケによく出てくる。

  

 
  部屋が西向きなので後で屋根を足して日よけを付けた  オンドル煙突                     

 チョンさんが、質問があるという事で、『非姉歯』という言葉をマークしていた。私もなんの事かと一瞬解からなかったが、読売新聞の記事の切り抜きという事からピンときた。つまり姉歯にあらずだから、姉歯のようにごまかしをしない、まともな仕事をやる事、らしい。日本では最近、日常用語のように使っていると書いてあったが、そんなに日常的に多くは使わないと思うのだが…。

いつも休憩する公園の池はやはり氷が張っていた。休憩するまではガイドさんのすぐ後ろについたが、後半は人のいない写真を撮りたかったので最後の方を歩いた。ゆっくり歩くと約一時間半の所要時間になる。 

 
 王様が庶民の暮らしを体験しようとした建物                出口に続く階段


お昼は仁寺洞インサドンで古宮コグンピビンバッを食べる。コグンは明洞ミョンドンに本店があるお店だ。昨年はミョンドンで石焼を食べたが、今回は全州伝統ピビンバッの方を食べる。石焼より2000w高いちょうど1万wだが、具の内容が豊富で、ボリュームもあり美味しい。サムジーキルという二年ほど前にできた建物の地下にある。この建物は、色々な芸術品、工芸品などを作った人が店を出している。安普請だが、なかなか変わった面白い建物だ。地下の部屋に絵とか漫画を持ち寄ったお店があって、可愛い女の子のイラストがあったので四枚セットで買う。この後途中に韓国仏教の総本山、曹渓寺チョゲサに寄る。本堂は立て替えていて中は見られなかった。


       古宮コグン・ピビンバッ  マシッソ!

  
                    サムジーキル


                     サムジーキルで見つけたイラスト  ソウルの若者の雰囲気が伝わってくる


旅館で一時間ほど休憩をして歴代王様たちの御墓のある、宗廟チョンミョを見学。カミさんは何回か韓国に来ているが、地方回り?が多かったのでソウルの名所で行ってない所が結構あるようだ。チョンミョは世界遺産に登録されている建物だ。

  
   曹渓寺チョゲサ 塔の向こうは仮祈祷所    宗廟チョンミョ

火曜日と同じように清渓川チョンゲチョンを歩いていつもの登山具屋さんへ行く。この日はオモニも店に出ていた。鳥鍋屋さんを聞いたら昨年5月に行った焼き魚横丁の近所にあるとの事。

鳥鍋屋さんはガイドブックに載っていた店はお客がほとんど入っていない。四五軒あったが、元祖チンハルメ鳥屋・タクチップという店が異常に繁盛していたのでそこで食べる。タライのような鍋に鳥、丸一羽とジャガイモ、ネギなどが入っている。それに辛味を適当につけて食べる。 二しゃじくらいしかコチュジャンをいれなかったが、カミさんは少し辛かったようだ。辛いのが平気な人は自分の所によそってから辛いのを食べたほうが良い。でもスープもいいお味しているし鳥もしっかりした味をしている。鳥はある程度ゆでて出てくるようだ。

 隣のテーブルを見ていると家族連れで中学生くらいの娘もいるが、コチュジャンの量が半端ではない。茶碗に入っているのをほとんど鍋に入れて真っ赤にして食べている。やはり鍛え方が違うのかな?餅・トッポッキも入っているが最後にうどんを入れて仕上げているグループもいる。我々はそこまでお腹の余裕がない。これで13000wは安い。
でもガイドブックに載っている店と異常に繁盛している店の違いはなんなのだろう?今度余裕があったらガイドブックに載っているほうに入れば謎が解けるだろうが、やっぱり流行っている店に入ってしまうだろう。


  鳥鍋、煮える前

  
  煮えたらハサミで切って食べる。                大繁盛の店の前



2月17日(金)
朝は私一人で、ハンデククに行って食べる。この日は結構干し鱈も入っていた。9時過ぎに博物館にもう一度行く。この日は最初に三階の弥勒菩薩像を見てその後、二階を廻って、青磁と白磁をもう一度見た。二階は寄贈された展示室。結構日本人からの寄贈もあった。11時頃になるとやはり人が出てくる。絵葉書をバラで買ったが、弥勒菩薩がないのが残念。やはり信仰の対象でむやみに絵葉書にしないという考えか?京都太秦の広隆寺の弥勒菩薩は、絵葉書はもちろん、写真、レプリカ、何でも売っているのに…。

写真は撮っていけないし、内緒で撮ろうとしてもさすがにここだけは監視のおばさんがそれとなく目を光らせている。たどたどしい日本語で詳しく説明してくれた。

お昼は地下鉄に乗り三号線の景福宮キョンボックンで降りて三清洞サムチョンドン・スジェビ(すいとん)を食べに行く。この店は歴代の大統領も通ったという名店。地図では結構遠いと思ったが意外に近かった。もっと先だと思って『オディ?どこですか?』と聞いたら『ヨギ!』と指差されて、看板を良く読んだらスジェビ屋さんだった。

瀬戸物の壷に入って出てきた。結構な量でかつ美味しい!日本のすいとんと違って薄めに生地を伸ばしてちぎったような感じ。アサリとか色々な野菜の具がたくさん入っている。明るい大衆食堂のような雰囲気。また、ぜひ行きたい店だ。

 
  サムチョンドン・スジェビ(すいとん)                  チョンマルマシッソ!!

午後は貞洞劇場チャンドンクッチャン手前にある市立美術館に行く。マチスの特別展もやっていたが2万wと高いし、ソウルでマチスでもないだろうと思い、一階の朴魯壽パク・ノスという韓国人画家の個展を見た。700w。これが正解!若いときに製作した版画もあり、年をとってからは、水墨画風のタッチで心がなごむ絵が多かった。

私は気がつかなかったが、このとき朴画伯本人も見に来ていたようだ。1927年生れだから79歳だが、車椅子で家族の人と一緒に鑑賞していたらしい。



  版画・狩 1961年作                                 麗人・ヨーイン  1968年作




    
         水彩 1994年作   柳緑                           正号


もう徳寿宮トクスグンを見学する精神的余力はない。ガイドのチェさんにも会いたかったが、今回はパスした。地下鉄に乗り、少し早めに広蔵市場カンジャンシジャンのいつもの屋台で、スンデとオデンをツマミにマッコゥリを飲む。前にも聞いたかもしれないが『何時に始めて何時に終るか?』と聞いたら大体朝10時から夜10時近くまでやっているとの事。12時間労働だ!運動不足なのかアジュマは去年より一段と太ったようだ。食べきれないスンデとレバーなどのモツ、オデン、マッコゥリ二本で11000wは安い。日本でスンデを食べたらあの量だとそれだけで、倍以上はする。余ったのを持って帰るといったら少し足して包んでくれた。

  
  屋台のスンデ

そしてこれも定番のメンタイコ屋さん。ここのご夫婦はいつ見ても変わらない。感じが良い。メンタイコとチャンジャ、沢蟹のコチュジャン漬を買う。海苔を二帖サービス。


お金が足りるか不安だったので3000円をウォンに両替してもらう。24000w。

旅館に帰り、少し休んで近所のピンデトック屋さん(緑豆を挽いたお好み焼き)に行く。

 
   旅館近所のピンデトック(お好み焼き屋)             特別ピンデトック

御主人が『これ特別』と言ってくれた特製のピンデットを食べる。やっぱり美味しい!近所に美味しい所があると幸せな気分になる。いつもお客さんでいっぱいだ。


2月18日(土)
 いよいよ帰る日。楽しい時はあっという間に過ぎる。朝7時に旅館を出て602のバスに乗り、仁川インチョンまで。順調に飛行機に乗る。韓国からの出国カードは、いらなくなった。

 富士山が翼の下から小さいけど見えた。 帰りの飛行機から富士山を見たのは初めてだと思う。手前は多分南アルプスの南だと思うが真っ白に雪をかぶって山が連なっている。着陸のときの、成田付近の風景も良く見えた。やはりゴルフ場が多い。久しぶりに窓際に座って景色を堪能した。

 
  翼の下に富士山が小さく見える                   もうすぐ着陸


                                   始めに戻る ←くりっく