5年ぶり、夫婦二人のソウルと近郊旅行

                             加藤洋男

5年ぶりに夫婦二人だけで、ソウル市内と近郊をゆっくり旅した。最近はツアコン状態で10人前後での引率韓国旅行が多い。それはそれで楽しいけれども、やはり無意識でも気を使っているのだろう。今回はあまり気を使うこともなく、色々メモもできたし、写真もかなり撮った。韓国はまだ梅雨に入る前で一回だけ朝方少しパラリときたが後は連日、良い天気で結構暑かった。

 円高で、5年前は100円が800ウォンだったが今回は1344ウォンまで上がっていた。1000ウォン75円という計算になる。円表示のみにする。

 

2011年6月10日(金)

 出かける前に国際電話で廣蔵市場・カンジャンシジャンの明太子屋さん、洪林・ホンリムのご主人にレートを聞いてから飛行機でインチョンまで行った。到着夜9時半。空港の銀行両替は、1260ウォン。一割までは違わないが、かなりの違いだ。『市内で両替するよりもお得です』という日本語の表示があったが、市内の銀行やホテルでよりも、という但し書きがいる。後日、南大門市場の民間両替所でも、明太子屋さんとあまり違わない良いレートだったので、空港では最低限、2千円くらいの両替にして、市場でまとめて両替したほうがずっとお得だ。ホテルには11時半ちょうど到着。

 今回5泊するスカイモテルは家族経営のワンフロア4部屋が7階までという規模のビジネスホテルだが、今回の部屋はお風呂もあって、一泊一部屋3000円、5泊で15千円という嬉しい価格だ。映画のような巨大液晶テレビと小さい冷蔵庫、ミネラルのお湯と水の給湯器が完備している。5年前に千葉労山でソラク山に登ったときに以前泊っていた旅館の前の焼肉屋のおじさんに紹介され馴染みになったホテルだ。成田空港の売店で買った京都のお菓子『お食べ』(500円)をお土産にする。エアコンも付いているが、網戸の窓を開けて眠る。部屋は5階だったので、夜は涼しい空気が入って、エアコンは5泊とも全然つけなかった。コンビニLGでマッカリと焼酎を買ってソーセージをつまみに飲み、12時過ぎ就寝。

 
      終夜営業、屋台                   ハンデクク、150円

 

                       
 

611日(土)

 5時過ぎに目が覚める。一人で近所を散歩。週末のせいもあるのか、徹夜で営業している屋台が何件かあり、お客が結構入っているのに驚く。いったんホテルに戻って7時過ぎに近所のアジュマ・おばさんがやっているハンデクク(干スケソウ鱈の雑炊)を食べに行く。150円の値段で、キムチも付いて、おいしいご飯もかなりの量が付く。以前、もっと鐘路・チョンノ大通り近くに親子でやっている同じハンデククの店があって、通い詰めたがなぜかつぶれてしまった。でも、このアジュマがやっている店もおいしい・マシッソ朝早いのにいつもお客が途切れない。


   廣蔵市場・カンジャンシジャン 西門入り口

 
                  問屋街

 そのまま歩いて8時過ぎから開いている明太子屋・ホンリムに行って両替をする。やはり『お食べ』をお土産にした。ここのご主人は私と同じ63歳。空港の両替レートのひどさに憤慨していた。14日にまたお土産を買いにくることを約束してアンニョンケセヨ

 カミさんと二人で鐘閣・チョンガの近所の永豊文庫・ヨンプンムンゴに頼まれたハングルの教科書を買いに行く。幸い今回は2冊とも在庫があり、役に立ててよかった。2ウォンなのでちょうど1500円だが日本で買うと倍の3000円位はするらしい。その後近所の韓国観光公社に行って催し物のガイドをいろいろ訊いた。日本語のガイドの方は11時から出勤ということで、ハングルで色々訊いた。『ハングンマル、チャラシネヨー・韓国語お上手ですね!』とかお世辞を言われた。

 数日前に、PCで色々調べたように、毎週土曜日の午後4時から1時間半、国立国楽院で民族音楽の公演が行われている。特に毎月2週目は本格的な公演が予定されていて今日がちょうどその日にあたる、ということだった。

 その後地下鉄で明洞・ミョンドンまで行き、いつものビエンナ眼鏡・アンギョンでスペアの眼鏡を作ってもらった。最近は広めのレンズで軽いプラスチック枠が流行り始めているとのことだった。茶色枠、上等の方のレンズを選んで、約5000円位。お昼を食べている間に完成。店長さんは東京の目黒に昨年開店した焼肉屋のほうに殆んど出張しているということだが、今のところ業績は順調だということだ。

 


 

 お昼は、百済参鶏湯・ペクチェサンゲタン。何回も来ている店で、お昼に来たのは久しぶりのような気がした。ほかでもサンゲタンは色々食べているが、私はこの店が気に入っている。びっくりしたのは店長さんはじめ、店員さんたちの態度がものすごく感じが良くなったことだ。以前も感じが悪いということはなかったが、少し無愛想なところがあった。多分、ほかにも競合店が色々出てきたので、これはいけないと思って教育したのかもしれない。店長さんも席が近いせいもあったかもしれないが、色々食べ方を教えてくれた。サンゲタンの種類も色々増えたが、二人とも普通のサンゲタンにした。値段は千円弱。そのあとホテルに帰って休憩昼寝。 

国立国楽院公演の電話予約では3時までに来てくださいということだったが、地下鉄3号線の『南部バスターミナル』から結構歩いて20分位で3時過ぎに会場に着いた。オペラハウスやコンサートホールのある『芸術の殿堂』からさらに七八分歩いたところにある。以前2回ほど一人で観賞に来たことがある会場で、隣にソウル国立芸術大学がある。


 チケット代は750円で格安。予約をしていたので、前の方の良い席で鑑賞することができた。全指定席。会場の緞帳幕が民芸調で素敵だったので案内のアガシに撮影しても良いかと訊いたら、写真は一切駄目・アンデヨということだった。

プログラムはかなり通っぽい演目で、古典歌曲、コムンゴ散調(コムンゴは撥で奏する琴)カヤグムとタンソ(細い尺八)2重奏、舞踊散調(男性舞踊とカヤグム)だった。男性舞踊以外は、いずれも無形文化財のお祖父ちゃん達の正直、退屈な演奏が続いた。演奏し終わってから、やれやれ、フーーッ……という感じだった。



        国楽院プログラム 右下・ククスホ

しかし、男性の踊り、漢字表示が良くわからないが、クク・スホという50代の男性の踊りが素晴らしかった!!そしてその伴奏をしたカヤグムの伴奏が圧巻聴衆の青年達にも圧倒的な支持があり、終わった後はスタンディングオベーション状態。私も久し振りに感動で涙が溢れた。カヤグム(指で奏する琴)は今年で51歳になる女性、金日輪・キムイルリュンという、ちょうど脂ののりきった方だった。最後にプログラムには載っていなかったがアンコール公演のような形で民族楽器とクク・スホさんの素晴らしい競演があった。民族楽器はそれぞれ違う音色と旋律で叫ぶような演奏で渾然一体となり、迫力があった。琴は指ではじくカヤグム、撥で叩くように奏するコムンゴ、弓で弾くポグムと3種類ある。管楽器はチャルメラのような刺激的な音色のピリ、横笛・テグム。打楽器はチャングはじめ色々な太鼓や銅鑼がある。

公演が終わってからCDとDVDを買い求めた。会場受付に居た娘さん・アガシが親切に向かいの建物の売り場まで案内してくれて、CD3枚と踊りのDVDを選んでくれた。CDは900円、DVDは3000円。キム・イルリュンのCDは古典の散調・サンチョと新散調、それに彼女自身の弾き歌の3枚。DVDはKBSの実況で国立舞踊団の踊りを中心に、最後のほうにクク・スホさんの踊りが入っていた。

余韻が覚めないうち、天気が良くて喉が渇いたので駅までの途中で『フュージョン・ホフ』という地下に入った店で生ビールを飲む。つまみにキムチ豆腐を頼む。結構量が多い。土曜日なのか、すでに盛り上がったグループが居て、かなりの大声の煩さに辟易して、早々に退散。つまみは包んでもらって持ち帰った。『包んでください・ポジャンチュセヨ』でどこでも食べ切れないときは包んで持ち帰りできる。このときのキムチ豆腐もホテルに持ち帰り、冷蔵庫に入れて結構つまみに重宝した。

 宿に帰り、風呂に入って近所の食堂で、鰻ピビンパと冷麺を食べる。マシッソ…。この店は、本当は鰻専門食堂。女の泥酔者が店の主人に大声を上げて絡んだりしたが、ご主人はわれ関せずという態度で好感が持てた。


   鰻屋さん・ミンムルチャンオ

 
      冷麺・ネンミョン                 鰻ピビンパプ

 
   おかず

612日(日)

 朝は8時過ぎに起きてゆっくりした。コンビニでお握りやサンドイッチを買って部屋で食べる。セブンイレブン、ファミリーマートがソウル市内では日本以上に何処にでもある。日本にないのは、LGマートくらいか…。昔ながらの売店がこの二三年で激減してコンビニになってしまっているのは寂しいし面白くない。

 歩いて5分ほどの仁寺洞・インサドンを久し振りにゆっくりぶらつく。サムジーキルという個人が自分で作った作品を並べて売っている店では、カミさんが珍しく気に入って、麻の上品な色の薄黄色のスカーフを買い求める。あとはカタクチの茶碗を2つほど買った。それと、屋台で宣伝している『龍の髭』のお菓子も6箱お土産に買った。(5箱買うと一箱はサービス)ここのお兄さんたちは飴を、手打ち麺を作るように一が二,二が四、四が八と倍々にして16,384まで数える。日本人には日本語で、欧米人には英語で…。数年前から見られる光景だ。

 お昼はやはりインサドンのクンという餃子・マンドゥ専門の店で蒸しとスープ餃子を一人前ずつ食べた。専門店だけあって一つがかなりのボリュームで、美味しい。以前入ったときは名物おばあさんが店先で餃子を包んでいた。今は引退して、お孫さんアガシと一緒の微笑ましい写真が店内に飾られている。

 

 ホテルに戻り、昼寝休憩して午後は東大門・トンデムンまで地下鉄で行き、ファッションビルを見学した。別に買うものもなかったがミリオレ、ハローエーピーエム、トゥサンタワーを一度は見ておきたかった。若者向きの店が多く、値段もそれほど安くはない。驚いたのはカバン屋で、日本人と見ると「ニセモノありますよー」と日本語で盛んに声をかけてくることだ。今でもブランド物の贋物を買う日本人が多いということだろう。税関で見つかれば没収されるのに…、嘆かわしい。日曜のせいもあるだろうが、家族連れやカップルのお客で賑わっていた。この日も天気が良く暑かった。ソフトクリームが美味しかった。このときは違う店だったがマグドナルドではサービス期間なのかソフト500? 40円弱。


     ミリオレ

 
    ハローエーピーエム         平和市場・ピョンファシジャン

 ついでに物価のことを言えば、新聞45円、コンビニのお握り60円、日本だと280円くらいのサンドイッチが135円。大体半額前後。マッカリの四合入りのペットボトル何と150ただしガソリンは高く、リッター大体140円前後で、日本よりも高いくらいだ。

 地下鉄駅の手前で靴や履物だけを売っている商店街があった。膨大な量の履物、靴。日本にはこういうところはない。圧倒された。

 夕方はホテル近所の貝類居酒屋で食事。ここは屋台というのではないが、お店は小さくて野外にテーブルを出して食べるお店。値段が安くて美味しいのだろう。いつでも満員。大盛りのムール貝とキョルベンイと言う小さめの巻き貝、日本では見ない。それぞれ375円。そして私の大好物、ほや・モンゲ、かなりの量で750円。小ぶりで軟らかい。東日本大震災で三陸海岸の魚場が壊滅して、大好物のホヤは数年、日本では食べられないだろう……。焼酎・ソジュを飲みながら堪能した。

 

 

613日(月)

 14日夜に貞洞劇場・チャンドンクッチャン(月曜休演)の鑑賞の予定を入れたので予定を変更して、月曜に江華島・カンファド観光に変更した。

 二人でハンデクク・干し鱈雑炊を食べて出発したのは8時半。本当はもっと早出するか、民宿・民泊がたくさんあるので一泊で予定を立てる価値のある島だ。島といっても今は道路がつながってバスで直接行かれる。

 地下鉄で新村・シンチョンまで行って、バスターミナルからカンファド行きのバスに乗る、とガイドブックに書いてあったが、大げさなバスターミナルは無く、3000番のバス乗り場があるだけだった。何回か訊いてしばらくうろうろする。10時過ぎにカンファドバスターミナルに着き、案内所は閉まっていたが日本語のパンフレットがあったので頂く。時間がなくなると思い、タクシーで、席毛島・ソンモドへのフェリー乗り場ウェッポリまで行く。結構な距離で1200円ほど30分以上乗った。

 フェリーは往復で150円。行きに切符を渡すと帰りはフリーパス。乗って10分位か?島のフェリー乗り場から普門寺・ポムンサ行きのバスが1110分にあって登山の格好をした7人ほどの韓国人のグループと一緒に乗った。ポムンサは新羅時代に創建された寺で、ソウル市民の間でも有名なお寺らしい。ホンリム・明太子屋のご主人は夫婦でクリスチャンだが、母親が仏教徒で、4月の釈迦誕生祭りのときも、行ったということで、お店に可愛い提灯が飾ってあった。

 
    フェリー              普門寺・ポムンサ

 
               千  体  仏

 

 
                      最初に入った食堂

 急な坂道を登っての本堂は結構立派な建物だった。興味を引くのは岩をくりぬいての礼拝堂だった。奥の院も階段を登るとあったが、カミさんが、もう登りは限界ということで次回の楽しみにした。

 公州・コンジュの東鶴寺・トンハクサもそうだったが、帰りの昼食客の争奪戦がやはり激しく、トンハクサの「オショーヨ!!オショーヨ!!・いらっしゃい!!」という呼び込みではなく、特産の人参マッコリを試飲させてスッペキムという山菜ではないが少し苦味のある野菜のてんぷらを試食させて、名刺まで渡す店もあった。

 坂道を下って最初の店が。水車なども設置してあり、感じが良くそこで食べようと席に座ったが、お目当てのペンディンイという魚の刺身・フェは無くコチュジャンであえたムッチムしか無いというので、一つ下の店に替わった

 
 左スッペキム天ぷら 右トトリムック・どんぐりゼリー  ケジャン・渡り蟹


     定食 右ペンデンイの刺身

ペンディンイはコハダに似た食感の魚で刺身といっても、ちょっと酢でしめている感じがした。ペンディンイ定食は900円。渡り蟹漬・ケジャン定食1100円。単品で頼むと結構なお値段なのだが、定食だとそれぞれの量もちょうど良い。しかしおかずの品数が半端ではない。バス時間の余裕もあったし名産の人参マッコリを飲みながらゆっくり食べて、殆んど完食した。サービスで出してくれたスッペキムのてんぷらは包んでもらったがさらに余分にサービスしてくれて嬉しかった。

 
              バス停のお店のワンちゃん

 
       フェリーから         カモメ えびせんに寄って来る

バスでターミナルまで戻って、コルデンイという、遺跡に行こうとしたが午後3時過ぎていてバスで同席したインテリっぽい、30代のお姉さんから、「もうそこは終わりです。」と言われたので、次回にした。

バスターミナルそばの風物市場・プンムルシジャンで蕪・スンニキムチを買おうと味見したが、かなり筋のある蕪であまり美味しくなく、家で蕪を買ってキムチにしたらというカミさんのアドバイスでそうすることにした。カンファドは色々史跡がたくさんあり、面白そうな所なので次回は一泊とまりで、またぜひ行きたい。帰りはラッシュ時間になるので地下鉄5号線、キンポ空港駅の都心から一つ手前、松亭・ソンジョン駅で降りて地下鉄に乗って帰った。

 
     清渓川・チョンゲチョン(以前高速道路だったところ)

夕方、廣蔵市場・カンジャンシジャンの明太子屋・ホンリムで買い物。明太子はまだ冷凍庫にたくさんあるし、チャンジャ(明太内臓の塩辛)とイカ切り身のコチュジャン漬け、トドキなどを買った。カミさん同士、久し振りの再会を喜び合っていた。

その後すぐ近所のアジュモニの屋台で食事。定番のスンデをツマミにマッコリ…。その後、登山具屋さんでガスランタンを購入。

 

614日(火)

 カミさんには部屋でゆっくりしてもらい、私だけ例のハンデククを食べた後、両替の金が少し足りないので明太子屋・ホンリムに8時過ぎ再訪。そこにたまたま二人のお姉さんを従えての30過ぎのアガシ。韓国語がペラペラで韓国人かと思ったので、ご主人に訊いたら日本人で、在日の方でもないという。たぶんかなりの年数韓国に滞在しているとは思うが、こんなに堪能な人には初めて会ったので、強いカルチャーショックを受けた。月2回韓国語講座に通っているけれど最近は一夜漬けならぬ、当日少し早めに起きての朝漬け?では上達しない。年齢のせいもあり、なかなか記憶が蓄積しない。でもがんばりたいという気持ちになった。はす向かいの乾物屋さんで立派な干し明太があり、2600円で買う。

 
                           バス停看板


       楽園楽器商店街

 ホテルに帰り二人で韓国仏教の総本山、曹渓寺・チョゲサに15分ほど歩いて行く。以前父達と一緒に行ったときは工事中で覆いがかけられて中に入れなかった。今回ちょうど6月初めに改修が完成して立派な内部も見学することができた。案内所でパンフレットをもらったら、案内のおじさん・アジョシが「午後2時から読経があるよ」と言うのでお昼を食べた後もう一度行ったが、予想に反してあまり激しくないおだやかな読経だった。インサドンで薔薇・チャンオの木製、軽くてよさそうな箸を買う。

 

 

 

 

 


お昼はやはり仁寺洞・インサドンの寺洞麺屋・サドンミョノクでトガニ湯(牛膝肉のスープ)と海鮮チジミ・ヘムルパジョンを食べる。この店はトガニタン屋と冷麺・ネンミョン屋さんが一緒になった店で、いつもは餃子・マンドゥを食べるが、今回は違うものということでトガニタンを頼んだ。コリコリしているがやわらかく煮込んであり、コラーゲンたっぷりの感じで美味しかった。パジョンも美味しい。ちょうど昼飯時で、近所に勤めている地元のお客さんが絶え間なく訪れ、店員さん達は歌うような口調で注文を繰り返し、さばいていて気持ちが良かった。

 
     トガニタン            ヘムルパジョン

 午後、久しぶりに南大門市場に行った。最近は廣蔵市場・カンジャンシジャン専門で南大門市場を訪れるのは7年前、珍島・チンド旅行のときに、大阪のなおちゃんが海苔を買いたいというので父と前島さんと4人で行ったとき以来だと思う。溢れかえる人と商品の雰囲気に圧倒された。日本は大震災や景気の低迷で落ち込んでいるが、韓国は元気だ。でも資本主義の弊害として、特に身寄りの無いお年寄り(ハルモニも含め…)が、地下鉄や店先で、ホームレスで野宿している状態は改善されていなくて心が痛む。

 
                      旧ソウル駅


ショルダーバックを1700円で買った。男物の商品が大量に在る所で、お目当ての商品が見つかってご機嫌。ただここでもカバンを買ってから日本語で、「ニセモノあります。どうですか?」の言葉に辟易した。「いいえ結構です!・アニョテッソヨ!」と言い放ったらプイっと横を向かれたのにはしらけた。

 歩き疲れて私は生ビール、カミさんはコーヒーを飲んで休んだ。近年、放火にあった南大門・ナンデムンにも行ったが、まだ修理中で覆いが掛けられていた。来年の12月に修理が終わる予定との事。

 

 夕方は地下鉄、会賢・フェヒョンの5番出口から徒歩5分のプウォンチプと言う 冷麺専門店に行く。金順慶・キンスンギョンという新聞記者が書かれた『ソウルおいしい店130 マシッソヨ!』(アートン発行)に載っている店だ。タイトルに『本格ピョンヤン冷麺の大本命!これを食べずに冷麺は語れない』とある。確かに本当においしい!!・チョンマルマシッソ!!北朝鮮式の冷麺はソウル市内に名店がたくさんあり、微妙に味が違い、それぞれに美味しいのはうれしい限りだ。この店にはぜひ、また行ってみたい。




 夜はカミさんの希望で夜8時から貞洞劇場・チャンドンクッチャン鑑賞。ここも何回か行っている所だが、入場料が高騰した。S席5ウォン4ウォン、万ウォン に値上げされていて、もちろん、3ウォン の席にしたが、以前は2ウォン1500円が2250円だから結構な上げ幅だ。地球の歩き方を提示すると一割引きになるのは前と同じ。

 そして、前は一曲ずつ民族芸能を公演する形式だったが二三年前から『微笑・ミソウ』というドラマ仕立てにして、民俗芸能を公演する形になった。韓国朝鮮の古典物語、春香伝を焼きなおしたもので、結構面白かったが、同じプログラムなら、料金も上がったし、もう行かないだろう。でも最後の農楽舞・サムルノリは何回見ても興奮する。

 7時半から市庁前広場でコーラスや吹奏楽などのプログラムもあったが時間が重なって、リハーサルを覗くだけだったのは残念。 夜はまたホテル近所の貝居酒屋に行く。やはり相変わらず賑わっている。泥酔して暴言を吐いたおやじ・アジョシに店のおかみさんが、毅然として退場を命じたのは気持ちが良かった。日本、千葉にもこんな店があれば結構通いつめるかもしれない

 

 

615日(水)

 滞りなく帰国。チケット発券が国内線と同じようにセルフで簡単にできたのに驚く。

空港の売店で韓国ビールを買って飲みながら、今回の旅行のメモをまとめる。もっとも強く印象に残ったのは、やはり土曜日の国楽鑑賞。それと江華島・カンファド、貝居酒屋だった。できれば9月中旬くらいに再訪したい。

 
            

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