44回目の韓国 ソウル、水原・スウォン

                       加藤洋男

 

2015年の暮れ1225日から30日まで韓国のソウルと水原・スウォンに行ってきました。同行者は作曲家で、中学校教師の池田さんです。3年前の正月にも一緒に行きました。私は44回目…。メモを元に簡単に旅行記録をしたためます。写真と私のHP『韓国の庭』(ヤフー、グーグル検索で初出)で詳細を、お楽しみください。飛行機代は年末のためかアシアナ航空で往復諸費用29千円と少し高めでした。

   

20151225日(金)

 今回は3年前の正月に一緒に行った池田さんとの二人旅です。ソウルでの民俗音楽鑑賞と、27日に水原・スウォンに泊まって久しぶりに、民俗村と水原華城・ファソンを見学する予定です。それから27日夕方にはハングルを最初にお習いした趙先生に3年ぶりに会うのが大変楽しみでした。スウォンのモテルも先生にパソコンで予約していただきました。

 1030に成田を出発して、インチョンに1510に到着。私の手持ちのウォンが5万ウォンほどあったので、確率の悪い空港では両替せずに、いつもの市場で両替することにしました。それでも100円が960ウォン、帰り際には965に上がったが、安倍バカの円安政策のため、以前の1500ウォンの割安感はない。ウォンのみで表記するが、約10分の1プラスα円だと思ってください。空港鉄道に乗り孔徳・コンドクで地下鉄5号線乗り換え、鐘路3街。チョンノサンガ下車。前回も泊まった花星荘・ファソンジャンモテルは週末、金土は一部屋35000ウォン、日曜から木曜日は25000ウォンとガイドブック(地球の歩き方、以後『地球』と略す)に書いてあったのだが、週末4万ウォン平日3万ウォンということだった。『地球』に書いてある値段表を示して、どうして・ウェヨと訊いたら、年末・ニョンマル値段ということだった。それでも、金土と月火4泊で二人14万ウォン約14000円(一人7千円)は安い! それと地下鉄の鍾路3街・チョンノサンガの5番出口から歩いて3分という便利な所にあるので、これからも利用したい。地下鉄5号線はインチョン空港から空港鉄道に乗って孔徳・コンドクで乗り換えると混まなくて大変便利です。料金もリムジンバスより半分ほど安い。

モテルというと日本ではラブホテルの意味合いが強い。韓国でももちろんそういう雰囲気もあるが、実質は安いビジネスホテルということです。電話と葉書で予約したのか、風呂付の広めの部屋に泊まれた。フロントには、『今日はもう満室です』の表示があった。ダブルベットなので「男と男はきらいです。」と言って布団を出してもらうのもいつものパターンです。水原のモテルでもおかみさんがにっこり笑って用意してくれました。

 夕食は歩いて15分ほどの、いつもの廣蔵市場・カンジャンシジャンの明太子屋さんで両替をして斜め向かいのウンソンフェチでテグメウンタン・辛鱈鍋を食べました。明太の身と白子がどっさり入ったご機嫌な鍋です。2人前セットで2万ウォン。隣が魚屋さんで材料が豊富で、すぐ持ってきてくれるようです。社長のハルモニ・おばあさんが黒い服をまとって、にらみを利かせに来店したのが、微笑ましい。市場はクリスマスの金曜ということで混むところではすれ違うのが難しいほどの大変な賑わいでした。


   ウンソンフェチプ、店の前で順番を待つ人


 

1226日(土)

 朝食は前回も行った干し鱈雑炊・プゴクチプ、7千ウォン。干し明太と豆腐などが入ったおいしい雑炊。3種類のキムチが取り放題…。やっぱりおいしい!! 食後、9時からの観光案内所まで時間があるので二三、高層ビルのエレベーターに乗って高みの見物を試みるが、駄目オジサン・アンデアジョシが居たりして上がれず。結局前回と同じ、鐘路・チョンノタワーのエレベーターに乗って写真を撮りました。この日はさほど寒くなくて、清渓川・チョンゲチョンも凍っていなかった。噴水は前回がちがちに凍っていたので撤去されたようだ。

 
         プゴクチプ                     



 米、白菜キムチ、牛骨、白菜、にんにく、唐辛子 全て国内産
 純ウリ・我々の農産物です…の店内表示





      となりの店、ナクチ・手長ダコ料理店看板



        以下,チョンゲチョン クリスマス飾り↓





  

        鐘路・チョンノタワーから 遠くは霞んでいる。

 観光公社は工事中だったが6階に臨時の案内所があり、日本語のお姉さんが丁寧にパソコンを駆使して案内してくれました。池田さんが作曲して、私が演奏した『韓国組曲』をCDにしたので、音楽大学の住所を訊いて郊外にあるソウル市立芸術大学に地下鉄1号線に乗って新里門・シニムンまで行きました。年末休暇なのと場所が違うところにあるのでCDは渡せなかったが、1号線で清涼里・チョンヤンニから3駅ほどの所に大きくて静かな公園があるのに驚きました。そして駅からの街並みが昔のソウルを歩いているようで懐かしかった。

 お昼はモテルまで帰って近所の店でうどん・ククスを食べました。おいしかったが、量は完全に2人前あるボリュームなので少し残しました。池田さんは完食。隣に座った学生風のカップルが「いただきます」と日本語で言ったので、私はハングルでペガプルオヨ・お腹いっぱい、とお返ししました。


            カルククス・ウドンと水餃子

 午後3時から地下鉄3号線の南部ターミナルから歩いて15分ほどの国立国楽院で、土曜名品公演を予約したので行きました。会場の手前にソウル芸術大学があったので入ってみたのですが、やはり年末休暇で、守衛さんに訊いたら生徒も先生も誰も居ない・アムドオプソヨ!ということでした。

 3時からの公演は礼楽堂・ウンミョンダンという小ホールで毎週土曜にやっています。今回はユネスコ指定人類無形文化遺産プログラムAという内容でした。最初が宗廟祭礼楽、チョンミョという代々の王様のお墓がある所で毎年5月に演奏される音楽です。色々な楽器で、ほとんどユニゾンで奏でられます。前回聴いたときは退屈で眠くなりましたが、今回は何か韓国のエネルギーを感じて退屈しませんでした。パンソリは、少ししか言葉が解らなくて残念ですが、声の表現力に感動します。処容舞と歌曲は単調で前回もそうでしたが、正直退屈して眠くなりました。最後のパング・農楽舞は、いつもながら興奮させられます。


             ウンミョンダン舞台幕
 

 でも、この内容で1万ウォン(アシアナ航空券を見せると2割引きの8千ウォン)は安い! 以前はガラガラだったが、今回はほぼ満員の盛況でした。座席は、本当は前で見たかったが日本から電話で申し込んだのが2日前だったのか後ろだったのが少し残念です。

 公演終了後、開演前に見学した楽器博物館の受付をしていたアジュマ・おばさんが日本語を話せるということで、池田さんの提案で韓国組曲のCDを知り合いの先生に渡してくれるよう頼みました。おばさんは20年ほど前に名古屋に1年間住んでいたということです。とても喜んでくれて、お礼に博物館で特集を組んでいた『雅楽』の分厚い本をいただきました。カサハムニダ!!ありがとうございます!

 夕飯は焼き豚肉、テジカルビとサムキョプサル。テジカルビは追加注文してビールも結構飲んで4万8千ウォン。炭火焼でマシッソ!・おいしい!

 

1227日(日)

 7時に起きて地下鉄と乗り入れ電車で、水原・スウォンへ約1時間半。駅のエスカレーターを降りて左側の観光案内所で教えてくれた民俗村への無料シャトルバスは10時半でした。それまで趙先生が予約してくれたモテルを探しましたが、裏道に入ったのか三四回訊いてもわからず、時間切れで???のまま民俗村へ行きました。探した付近は駅の側なのか、モテルだらけです。

 シャトルバスで、30分ほどで着き、趙先生へのお土産があったのでコインロッカーを入口のお兄さんに訊きました。身振りは左方向なのに日本語で「右です!右です!」と案内してくれたのが非常に面白かった。左右を間違って覚えたみたいです。コインロッカーのやり方が解らなくて近所のお兄さんとお姉さんにわざわざ来てもらったりしました。6桁の暗証番号を押す仕組みなので、ロッカーの番号2桁を3回押しました。料金千ウォン。


         民俗村、登り窯


                             売店






               南部の農家






         村の入り口 5色のテープで五難を去る



 途中見学していたら、12時近くになったので奥の食堂でお昼を食べました。ヘムルパジョン・海鮮お好み焼きとピンデトク・緑豆お好み焼きをつまみにトンドンジュ・マッコリ上澄み酒とマッコリを昼間から飲みました。ここのトンドンジュは有名で、わざわざこれを目当てに来る人も多いということです。(実は私もその一人です…)ただ、この日から非常に寒くなりました。ダウンもどきのジャケットのフードをかぶらないと頭が痛くなるほどなのでマイナス0℃の気温だったと思います。オンドルの効いた部屋で飲食しましたが、屋外で食べている人も居るのにはびっくりしました。1時近くに食べ終わろうとすると家族連れがどっと入ってきました。どうやら1時間ほど時間的なずれがあるようです。





 午後2時から農楽舞・サムルノリを見物しました。昨晩の踊りも素晴らしかったが、この芸能は、やはり野外のものだと実感する。テープを回しながら体を回転する技が多発され、大きいテープを自在に回す技は野外だから伸び伸び演技できると納得して感動しました。  その後は隣の会場で綱渡り。年増のお姉さんが初登場して、これも次々に素晴らしい技を発揮してくれた。 それから前回から登場した馬術。人間と馬が集団で、これも素晴らしい演技を見せてくれる。 暖かい時期には、婚礼の伝統儀式も催される。民俗村は何回でも行ってみたいところです。もちろん、各地の民家や両班・ヤンバンの屋敷も見ごたえがある。



































 帰りも午後4時半のシャトルバスで駅まで戻って、観光案内所で訊いて謎のモテル探し…。何のことはない。裏ではなく表通りからだとあっけなくニューピルドモテル・New Field Motel はありました。まだ新築間もない感じで、映画のスクリーンの様な衛星テレビ、200チャンネルほどある。色々な設備も素晴らしい。ただお風呂ではなくシャワーではあるが…。料金は3万ウォンとガイドにはあったが、やはり年末なのか3万5千ウォン。


 午後6時に観光案内所で待ち合わせして、趙先生に3年ぶりくらいに会いました。10年以上前、千葉市の轟公民館で、初めて韓国語を習った先生です。私の二回り下の鼠年。相変わらず明るくて可愛い 毎週公民館に行くのが楽しみでした。その後、稲毛のイキイキプラザでも教えていただきました。先生の友達と一緒に富士山や高尾山に登ったり、スキーに行ったり、お花見や、芋煮会をした楽しい思い出がたくさんあります。韓国に帰られて、今は大邱・テグの大学で非常勤講師をしておられるとのこと。チョゲチムマウル・蒸し貝村というお店で、池田さんも交えて話に花が咲きました。日本以上に学閥がきびしくて、なかなか入り込めないとの事ですが頑張ってほしいと思いました。以前から気になっていた、蚕のさなぎが、つまみ・アンジュで出ましたが先生は大好きということでお替りしたほどです。私も食べてみましたが、あまり癖もなく、また食べられそうです。先生の大学は総合大学で芸術学部もあるとのことで、私のリサイタルのCDと池田さんのCDもお渡ししました。

 

1228日(月)

 9時、駅前からタクシーで八達門・パルタルムンに…。入口で千ウォン払い水原華城・スウォンファソンを歩く。この城壁も何回か歩いた道だが、二人だけだとゆっくりのんびり歩ける。頂上の城壁で池田さん得意の?尺八演奏、あまりにも寒くて手がかじかんでしまうようだ。途中売店があり、千ウォンで3回鐘がつける。途中から城壁を離れ、最近整備された華城行宮・ファソンヘングンという宮殿見学。ソウルの景福宮・キョンボックンのミニチュア版という感じで、たいしたことはなかった



      城壁、八達山・パルタルサン頂上




     尺八演奏               鐘つき、3回千ウォン




            長安門






 11時半早目のお昼。貝料理屋さんと同じ並びにあるお店で、アルパプ・魚卵ごはんを食べる。明太子や干しエビ、イカ、カニなどが少しずつ入ってご飯の上に盛大に刻み海苔を掛けている。海鮮ビビンパといったところか? これが6千ウォンながら量もちょうどで大変おいしかった。

 2時過ぎにソウルの観光案内所に着く。案内所は地下鉄1号線の鐘閣・チョンガ駅の側なので乗り換えなしで便利だ。時間が早かったので5時からのナンタを予約する。定員があるようだが、案内所で予約すると4万ウォンが半額の2万ウォンになる


 不正乗車の誘惑、無賃乗車NO!!の地下鉄車内掲示

5時まで時間があったので廣蔵市場・カンジャンシジャンの裏の登山具店が密集している所で、ある登山器具を扱っている店を探し回る。営業の関係で、品名は公表できないが、今まで10年以上取引のあった店が、販売しなくなったので新しい店を開拓すべく探した。10軒ほどあたったろうか?市場の道路の反対側のシャモニーという店で扱っていました!!一個6千ウォンと言われましたが、大量に買うからということで4500にプライスダウン。70個注文しました。

ナンタは地下鉄2号線で乙支路入口・ウルチロイックで降りてロッテデパートを右側にみて徒歩5分の所にある。近所のお店で訊いたら、ヨジャ店員アガシが、やはり日本語で「前にあります」と言いながら手振りは隣の建物をさしている。民俗村で手は左を指しながら「右です右です!」というのと同じ間違いでした。


            明堂 ・ミョンドンネオン


                ロッテデパート

 ナンタは『地球』などのガイドブックでも高い評価があるのでいつか見たいとは思っていたが、値段が4万ウォンで躊躇していた公演です。太鼓や、包丁で刻むリズムは農楽のリズムが基本にあるようだ。それなりに楽しめたが、感動までにはいかなかった。特にコントのような場面は全然面白くなかった。それと大量に刻んだ野菜はそのまま捨ててしまうのかと思うと、もったいないと非常に気になった。公演時間は1時間半。毎日2回公演、土曜日は3回公演と『地球』には書いてあった。

 夕食は地下鉄1号線、東大門・トンデムン駅すぐそばの東大門羊肉串店、漢字の看板なのですぐわかる。羊肉の焼き鳥。唐辛子をまぶしたタレが付いて自分で焼く。辛いけれどおいしい。ビールは青島ビールの大瓶、多分5千ウォンと少し高めか?チンタオはドイツの植民地だったので、ビールがおいしいのはうなずける。茄子とじゃがいもの炒めも頼む。若いころ大阪に居たというアジュマが「韓国は初めてですか?」と日本語で訊くので、ハングルで「44回目です・マフンネボンエヨ」と言ったら目を丸くしていました。




                                         茄子ジャガイモ炒め

 そのあと梨泰院・イテウォンまで行ってALL THAT JAZZ という店にジャズライヴを聴きに行く。ライヴ開始の8時半を過ぎていたので満席。10人近く立っていました。2曲ほど立って聴いて帰りました。料金はもちろん無料。チャージ料が5千ウォンと安いので、かなり早めに行かないと席が取れないようだ。

 私はモテル近所のいつもの貝屋さんに帰りに寄りました。いつものアジュマが居ないのでどうしたのか訊いたら、昨年亡くなったとのこと…アイグー 酔っぱらいのオジサンが盛んに変な日本語と英語で話しかけてくるので、英語駄目・ヨンオアンデ!と言ったら、ぷいっと出て行ってしまった。亡くなったアジュマは 酔っぱらいはすぐ追い出していた。

 

1229日(火)

 7時に起きて近所のヘジャンクク屋で朝食、値段変わらず2千ウォン…。さすがに具は入ってないが味は悪くない。カクテキが付く。サラリーマン風の人も食べて行くようだ。追加のご飯は450ウォンと書いてあった。

この日は午後5時まで別行動にした。池田さんは昌徳宮・チャンドックンを見学した後仁寺洞・インサドンへ飴などをお土産に買い物をしたようです。私は予約していた登山用品を買いに行く。お昼は、市場のチャメチで生レバとセンマイを食べる。夕方は並ばないと入れない店だが、さすがに昼は空いていました。午後は部屋に戻って昼寝をしながらテレビを見る。昔の歌謡曲をやっていてなかなか面白かった。


 池田さんも3時ころには部屋に戻ってきたので、また市場に行く。私はいつもの明太子屋さんで家庭用明太子500gを三つとチャンジャ・魚の内臓の塩辛を2個買い求める。ご主人に50周年リサイタルのCDを進呈。その後いつもの屋台に行く。池田さんはあまりホルモン系やスンデは苦手ということで、チャプチェ・韓国春雨、私はホルモンとスンデをつまみにマッコリを飲みました。いつものアジュマは7時に出勤とのことで会えなかったのが残念でした。







 

1230日(水)

 600に起床して地下鉄5号線と空港鉄道でインチョン空港へ…。早く着いたのでチェックイン前に2階の一番奥の食堂で、キンパ・韓国海苔巻をつまみに生ビールで旅の無事を祝って乾杯キンパは8千ウォンだったと思ったが、かなりの量で、一人前で十分だった。




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