釜山・プサン泊
  鎮海・チネと慶州・キョンジュの花見

                                     加藤洋男

 2014410日から13日までハングル教室のKuさんと二人でプサンに泊まって鎮海・チネと慶州・キョンジュの花見に行ってきました。私は韓国行き42回目。桜は丁度一週間遅かったが、両所とも素晴らしい桜で、来年の4月初めに絶対もう一度計画しようと思いました。

 

2014年4月10日(木)

 予定通り午後4時半にプサンの金海・キメ空港に到着。空港の銀行でレートを調べると予想通り、100円が960ウォンと余りレートが良くない。15?ほど前回の旅行で余ったのでホテルまでバスで行って南浦洞・ナンポドンの民間の両替所で換銭・ファンジョンすることにした。

 ホテルは2年前にも泊まった、プサンインモテル一泊一部屋4ウォン。3泊して一人6万ウォン、約6千円。若いご主人は日本語ペラペラ。二日目からお風呂のある広い部屋に移動してくれた。私はオンドルの床に布団で寝るのが好きなので下で、Kuさんはダブルベットに泊まる。

地下鉄、南浦駅7番出口を直進して、外換銀行の手前に両替屋が二三軒店を開いている。2年前のようなアジュマたちが露店で開いている光景は見られなくなった。レートは100円が1010ウォンと空港に比べ5%ほど率がよい。日本円で、ウォンの10分の1で表記する。二人とも3万円両替。因みにプサンでは地下鉄と呼ばずに都市鉄道と称する。ソウルへの対抗意識があるのか…?でも英語では同じMETRO表示。

近所の焼肉屋で、テジカルビとミノのコチュジャン炒めを食べる。両方とも2人前からと言うことで、特にミノは石鍋でいためてくれて美味しかったが、かなりのボリュームで、ミノは少し残した。やはり茶碗蒸しも入った豊富なおかずとビール、焼酎ソジュも飲んで約6千円。

 
  右下 茶碗蒸し・ケランチム      ミノ 石鍋炒め煮



プサン駅の構内には、色々面白い店がある。プサンオデンは2年前もあったが、今回新しくハングル表記で『オニギリとキュードン?』キュードンって何だ? Kuさんが「加藤さん、ぎゅうどんですよ…」なあるほどしかし日本にはないけれども面白い組み合わせだが、別におかしくはない。

 
     プサンオデン                オニギリとキュウドン?

旅館の近くのコンビニでつまみと真露・ジンロを買って飲んで就寝。韓国の焼酎・ソジュは韓国では水で割らずに生で飲むので、チャミスルなどの銘柄は最近アルコール度数が19度〜17度に下がる傾向がある。ジンロは昔のままの25度。

 

4月11日(金)

 朝6時起床。地下鉄2号線、沙上駅・ササンヨクの西部バスターミナルから鎮海・チネへ。約一時間乗って510円。ササンバスターミナルの近くの食堂でテジうどんを食べる。値段は600円と高めだったがスープはとんこつ風、豚肉、うどんがたくさんで美味しかった。キムチやおかず、ご飯がセルフで食べ放題のシステムになっている。少し雨がぱらついてきた。


               テジうどん

 バスが市内に入る途中から桜並木がずーっと続く。チネは漢字からも納得できるように鎮海・ちんかい、戦前は日本の軍港があった町だ。現在も韓国海軍があり、水兵たちの姿が目立つ。そのせいか古い桜が多い。毎年4月初めには海軍軍港祭りが開かれ桜の名所である、士官学校が立ち入り自由になるとの事だ。来年はその頃ぜひ来たい!街中の桜はもう散って一週間遅く残念…。

 

 

  コーヒーを飲んでゆっくり休もうと思って入った店が面白い所だった。店主のアジョシはオーディオ装置に懲りまくっている。スピーカーはイギリスのタンノイ、アンプは名前も聞いたことがないが、日本製で最高の手作り、オープンリールは、テアック、CD、レコードプレイヤーも全て日本の一流メーカーを揃えていた。韓国語で色々話して私のHP『韓国の庭』をメールで送ることにする。コーヒーの銘柄は、私はあまり普段コーヒーを嗜まないので日本では聞いたことのない名前だった。Kuさんもわからないといっていたので、多分自分でブレンドしたのではないかと思う。400円と安くはなかったが本格的な味がした。ガイドブック『地球の歩き方、以下地球と略す』にモノレールが最近出来て近くに乗り場があるというので行ってみた。往復300円でチネの町が見渡せる山の上を往復する。遠くに港も見えて景色が大変美しい。山頂には博物館がある。山の上には、まだ桜も残っていた。面白かったのは桜の場所に禁煙・クンヨン、禁酒・クンチュの看板が建っていた。普通、禁煙・クンヨンの看板はよくあるが禁酒・クンチュの立て札は初めて見る。ここでは宴会をするなと言うことだと推察した。

 
                                 コーヒー店 後ろはオーディオ装置

 
        モノレール



 
         山上の公園                階段でも登られる

 

 
                       博物館 展示

 

 

 
                                  禁煙 禁酒 区域 

 お昼はスンデ(韓国ソーセージ)の専門店があったのでビールを飲みながら食べる。ソウルの屋台で食べるよりも軽い味で食べやすかった。食べきれないほどの量で約2千円。日本では考えられない値段だ。ホテルに持って帰ってお土産にしたら大変喜ばれた。


   スンデクク            スンデ盛り合わせ 小!?

 午後またプサンに戻って夕方やはり地球に載っていた、チャガルチ駅のすぐ北側にあるポムチョンドンオデンチプというオデン屋さんに行く。この店は40年以上続いている店で、セルフでとって食べる。牛筋は400円、それ以外は3200円と言う安さ。地球には『だしが絶妙』と載っていたが、イマイチ美味しいとは思わなかった。Kuさんと検討した結果、日本のオデンと違ってスープの温度がぬるいからだと言う結論に達した。それから日本酒がワンカップで出てくると書いてあったので注文した。あまり質のよくない合成酒、これなら焼酎のほうがまだましだな……。

 ぶつぶつそんなことを言っていたら、向かい側に坐っているお年寄りから、日本語で話しかけられた。二人とも若い時に日本に住んだことがあり、今でも日本に親近感を持っていて、日本語を勉強していると言うことだった。姜・カンさん86歳、任・イムさん82歳。お二人とも大変お元気で話が弾んだ。本当はハングルで話したかったが、お二人とも日本語が大変堪能でハングルの入る余地は殆んど無かった。

 

 話の中で私が食べたいと思っていたホンオの店を知っていると言うので、連れて行ってもらった。ホンオとはガンギエイのことで、発酵させて刺身のようにして食べるがアンモニアの強烈な匂いがすると言う、木浦・モッポの名物料理である。お酒はマッコリがぴったり合うということで、4人でホンオの一番小さいサイズを頼んでつまんだ。確かに最後にアンモニアの匂いが鼻に抜けるが、おいしい!!マシッソ!!お酒を飲んでいるので味覚が少し麻痺しているのか、それともあまり強烈な臭いの店ではないのか?店の名刺を貰ったので、またぜひ行って見たい。料金は4千円。勿論、代金はこちらが払った。お二人ともEメールを持っておられるので、まずはメールして見よう。

 
      ホンオ店




 プサン駅前広場では、教育大系の学生の集会があった。かなりの数で、面白いのは、かなりの数の学生が坐れる巨大なアルミマットを手際よく敷いて坐ろうとしていることだった。教師の時間外労働を無制限に認めると教育環境が悪化するという趣旨の抗議行動のようだった。終了後に会場を通ったらごみ一つなくきれいに片付けられていた。 ホテルの部屋は適度にオンドルが効いて快適だった。

 

4月12日(土)

 ホテルのご主人から「慶州・キョンジュはプサンより暖かいから、もう桜は終わっていますよ」と言われたがKuさんは30年以上前に一度行っただけと言うことだしキョンジュは何回でも行ってみたい所なので、桜はだめもとで、またキョンジュに行くことにした。6時起床で地下鉄1号線の終点、老圃・ノポ(プサン駅から約40分)そこからバスで50分。合計約一時間半。市内に入る道路の両側、桜並木が延々と続く。やはり時期は一週間遅かった。2000年に両親とキョンジュを訪れた時に、桜が植えられたばかりだった。現在、丁度良い高さに育っている。まさに、花見をするなら今でしょう!

高速バスターミナル着。駅の食堂で、うどんを食べる。450円。やっぱりタクシーの運ちゃんが勧誘にやってくる。ハングルで「キョンジュは10回ほど来ているから結構です!・アニョテッソヨ!」と言うと解りましたと言う感じで引き下がる。

 案内所でパンフを貰って向かい側から仏国寺・プルグッサ行きの市内バスに乗る。30分以上乗って150円。バス料金、キョンジュ市内は全部150円。プルグッサまでこんなに遠いとは思わなかった。仏国寺、もう本当に10回くらい来ている所だが、何回来ても良い。今回はKuさんの仕事が建築関係なので、色々建物のことを教えてもらって勉強になった。やはり遠足や修学旅行の生徒達がたくさん押しかけてきている。



 その後タクシーで掛陵・ケヌン見学。ここも私のお気に入りの場所で何回か来ている。韓国の山仲間、イルボンさんに教えてもらった。プルグッサから歩いて40分位の所だ。タクシーの運ちゃんは、近道は入れないようなことを言っていたが、本当の所はわからない。国道から回って、料金は800円。タクシー代は日本に比べれば半分くらいの感じだが以前に比べて倍くらいの料金になっている。今回タクシーに乗ったのはこの時一回のみ。



ケヌンはお墓の前に文人と武人と狛犬の石像が建っている。今回周りに柵が設けられていた。誰かいたずらをする輩が居るのだろうか? 少し興ざめだが仕方が無い。殆んど人がいなくて落ち着いて鑑賞できた。

 お昼は六七分歩いて近所のいつもの食堂で食べる。韓定食、600円。ビールを頼んだ。十代の男の子が注文取りに来たが通じない!? メクチュチュセヨ!で必ず通じるのだが……。別のお姉さんがあわてて替わって難なく通じた。多分様子から見て知的障害の子のように見受けられた。市内の古墳の周りにはポッサム定食と言って野菜で色々な具を包んで食べる定食があるのだが、食べきれないボリュームで値段も倍位するのと、いちいち包んで食べるのがめんどうなので、この位の定食で丁度良かった。そして、やっぱり美味しい。


             韓定食

 バスで市内まで戻り、古墳、膽星台・チョムソンデ(東洋最古の天文台)、雁鴨池・アナプチを歩いて見学。良い天気で暖かく、桜は終わったが土曜日ということもあり、菜の花畑や芝生に、家族連れで大賑わいだった。


        古 墳                    チョムソンデ

  ドラマ トンイのロケ現場               菜の花と花畑

 バスで高速バス乗り場まで、丁度3時でバスが出るところだったが、切符売り場がすぐ近くにあったので、待っていてくれて乗ることができた。おつりで手間取ったら、パルリパルリ!・早く早く!と言われた。プサンまで480円。

 プサンに戻って、チャガルチ駅10番出口すぐのハナロマート(韓国農協)のお店でお土産や、食品を買い捲った。そこで作っている白菜キムチ約2.5キロ、チョンガキムチ約1キロ、ウルルン島のスルメ、尺八のIさんから頼まれた唐辛子粉、乾き物のつまみ(烏賊とかわはぎ)トック…… 全部で丁度1万円弱の買い物だった。

 その後チャガルチ市場の本館2階でお刺身を食べる。本館もすごい規模だが、周りのお店が、気が遠くなるような規模で開いている。季節なのか太刀魚、烏賊、蟹、ホヤ、白身の魚、貝類、海草などなど……。本館階段を登ってすぐの忠清道刺身店・チュンチョンドフェチプという店に入った。港が良く見える席に座ったのだが、丁度坐った目の高さに窓枠があって、視界が遮られ邪魔だった。Kuさんの話では完全な設計ミスで日本では考えられないと言うことだった。メニューは日本語のもあり、ホヤ2千円、盛り合わせ、4千円を頼んだ。ホヤはハングルでモンゲ、かなりの量で美味しかった。盛り合わせは白身の魚で、鯛、平目それにボラ(韓国では高級魚らしい)これも美味しかった。白身魚盛り合わせは醤油で山葵を付けて食べる。ホヤはコチュジャン酢で食べると美味しい。地球には下の市場で魚を選んで持っていって調理してもらう様なことを書いてあったが、手数料を二重に取られるので食堂で直接頼んだほうが安いと言うことだった。


   場外市場                          座席から湾内


  ホヤ・モンゲ                       刺身盛り合わせ



 

4月13日(日)小雨

 荷物もそれほどなかったので、空港までは地下鉄、西面・ソミョンで2号線に乗り換え、沙上・ササンで金海軽電鉄・無人モノレールに乗って空港まで行った。料金はリムジンバスの約半分、時間も渋滞がないから確実だ。食堂で今回初めてピビンパを食べる。


                     金海軽電鉄

 エアプサンで成田から往復、税金、燃料代、全部込みで2万3千円。プサンはチネやキョンジュ、南の方面に近く大変便利だ。ホテルも安く快適なのでまた利用したい。初めに書いた様に来年4月初めには花見に必ず行きたい。

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